街区基準点・電子基準点の確認、SIMA/登記所地図XML/地番図(Shape)の読込み・表示、測定・注記・製図、印刷・画像/PDF書き出しなど、CADっぽく使えるGISアプリを目指して作りました。街区基準点は静岡県は内蔵、静岡県以外はオンラインで全国に対応しています。地番図(Shape)の読み込みは専用のヘルプタブ「🗺 Shape(地番図)の読込」に、実例つきで詳しく載せています。
画面の構成
- 地図:画面右上のレイヤー切替で、淡色地図・標準地図・OpenStreetMapと、航空写真(年代別)を切り替えられます。航空写真は地理院タイルで、最新(シームレス)のほか1987-1990/1984-1986/1979-1983/1974-1978/1961-1969/1945-1950年(米軍撮影)/1936-1942年頃(陸軍撮影)の過去写真が選べます。※過去写真は撮影された地域・年代の場所だけ表示され、無い所は白く(無表示に)なります。
- ヘッダー(上部):❓ヘルプ/💾保存・読込/🖨印刷・書き出し/✦選択点をSIMA出力。
- 図面タブ帯(ヘッダーの下):1つの現場ファイルの中の図面を並べて表示します。クリックで切替、ダブルクリックで名前の変更。右端に追加・複製・名前・削除。
- サイドバー(左):5つのタブ(基準点・住所検索・データ読込・クリック情報・測定・注記)。中央の「◀」で開閉できます。
- ステータスバー(下部):読込点数・選択中の数・マウス位置の住所と緯度経度・電子基準点停止状況リンク。
① 基準点タブ
基準点の表示(チェック=表示)
起動時はすべて非表示です。見たい種別にチェックを入れると、その基準点だけが地図に表示されます。地図上の点をクリックすると一覧(基準点リスト)に追加され、SIMA出力や表印刷することが出来ます。種別ごとにマークが色分けされ、選択中の点はオレンジ色になります。
種別のグループ(折りたたみ式チェック)
全国配信の3系統は「全国基準点」としてまとめてあり、▶を押した系統だけが種別を開きます。各グループの親チェックで配下の種別を一括、または種別ごとに個別にオン/オフできます。親チェックは全部ON=チェック/一部だけON=■(半チェック)で状態が分かります。開いておいた系統は次回起動時もそのまま開きます。3系統の取得状況はその下の1行にまとめて表示されます(ONの系統だけ出ます)。
- 街区基準点(三角点・三角点節点・多角点・多角点節点・補助点)。
- 都市部官民基準点(三角点・多角点):マゼンタ/ダークシアンの専用色+金色の枠で区別。
- 土地活用推進調査(三角点〜補助点の5種):街区と同じマークに白いリング付き。
電子基準点・電子基準点付属標:このアプリには電子基準点のデータを収録していません。国土地理院の基準点成果等閲覧サービスから成果表(CSV)をダウンロードし、「▶ その他(CSV読込・電子基準点)」の中の「📑 CSVファイルの読込」で読み込んでください。読み込んだ点は成果表どおりの座標で図示され、他の基準点と同じように距離計測・SIMA出力・保存ができます(普段使う数点だけ入れておけば十分です)。読み込むまでこの2項目にチェックを入れても何も表示されません。
🌐 街区基準点は全国対応
街区基準点は全国対応です。
- ズーム13以上で個別の点が表示されます。それより広域では市区町村ごとのまとめ(概況表示)になります。取得状況は3系統まとめて種別欄の下の1行に表示されます。
CSVファイルの読込
収録済みの街区基準点は、G空間情報センター、国土地理院基準点成果等閲覧サービスにより取得しています。足りない基準点がありましたら、ここから読み込んでください。また、CSVファイルを送っていただければこちらで登録致しますので遠慮なく申しつけください。
電子基準点は収録していないため、必要な場合はここから成果表(CSV)を読み込んでください。地理院の公式CSV(基準点名/北緯/東経/標高/平面直角座標系・X・Y)をそのまま読めます。
新たな点を読み込んだ状態で名前を付けて保存をすれば、点情報はjsonファイルに保存されます。
まとめて選ぶ(Ctrl+ドラッグ)
通常モードで Ctrlを押しながら地図をドラッグして囲むと、その中の表示中の基準点をまとめてリストに追加できます(1点ずつクリックする必要がありません)。チェックを外している種別は拾いません。ヘッダーの「✦ SIMA出力(○点)」に今の対象件数が出るので、選び終えたかどうかが画面のどこにいても分かります。
基準点リスト
選択中の点を一覧表示します。「リストを空にする」で選択解除、「表で印刷」で一覧表を印刷できます。
② データ読込タブ(SIMA・登記所地図XML・地番図Shape)
SIMA、登記所地図XML(14条地図)、地番図(Shape)の読込み・表示・編集をまとめたタブです。上部のサブタブで「SIMA」「XML(登記所地図)」「Shape(地番図)」を切り替えます。地番図(Shape)の読み込みは、専用のヘルプタブ「🗺 Shape(地番図)の読込」に実例つきで詳しく載せていますのでそちらをご覧ください。
SIMAファイルを読込
SIMA(.sim)を読み込み、区画を表示します。データに地番情報、結線情報が含まれていればそれも表示します。点だけのデータ(点のみ)も読み込めます。読み込むと自動でこのタブ(SIMA)に切り替わります。
区画/点の一覧
読み込んだ区画を地番で一覧表示します。区画を持たない点だけのデータは「点のみ」としてまとめて表示します。クリックで選択、「全選択」も可能。選択した区画/「点のみ」につき、個別(一括)に描写の編集が出来ます(後述)。
SIMAの表示切替(タブ上部のチェック)
地番・点名・点・結線・点間距離・着色を、読み込んだSIMAデータ全体でオン/オフできます(チェック=表示)。
選択中の表示(選んだ区画・点だけをオンオフ)
区画や「点のみ」を選ぶと、一覧の上に「選択中の表示」チェックが出ます。地番・点名・点・結線・点間距離・着色を、選んだものだけオン/オフできます(全体がオフでも、この区画だけ表示にできます)。↺ 全体に従うで全体設定に戻せます。「点のみ」では点・点名のみ有効です。
SIMAの一括編集(区画/「点のみ」を選んで「一括編集」)
- スタイル:点の大きさ・色、線の種類(実線/点線/一点鎖線)・太さ・色、区画の着色、文字(地番/点名/点間距離)の大きさ・色をまとめて変更。
- 点のみ:区画を持たない点だけのデータは、点と点名の大きさ・色を調整できます。
- プリセット:よく使う設定を名前を付けて保存し、他の区画へ適用できます(プロジェクトファイルにも保存されます)。プリセット欄は線・円・文章・シェイプ・印刷設定・地番図・SIMA・全体スタイルのすべてで同じ「適用/保存/削除」に揃えてあります。
- 文字の個別編集:地図上の点名・点間距離をクリックすると、文字・文字サイズ・角度・文字色・背景色を個別に変更できます(注記と同様)。地番は文字の変更・削除。いずれもドラッグで移動できます。「点のみ」の点名ラベルもドラッグ移動・個別編集できます。
全体スタイル(「地番の管理」「区画の管理」の一覧の上)
登記所地図XML・地番図Shapeでは、右側パネルの一覧の上に「全体スタイル」があり、読み込んだ地番全体の 線の太さ・線の色・地番の文字色・地番の背景 をまとめて変えられます(1区画ずつ選ばなくてよい欄です)。
プリセット:この4項目を名前を付けて保存し、次回以降ワンタッチで呼び出せます。XMLとShapeで同じ一覧を共有しているので、片方で保存したものをもう片方へも当てられます(「XML用」「地番図用」のように名前を分けて使い分けてください)。保存したプリセットはこの端末のブラウザに残り、「💾 保存・読込」→「🎨 プリセット」タブでファイルに書き出し・読み込みもできます。
登記所地図XMLを読込(サブタブ「登記所地図XML」)
法務局の登記所備付地図データ(14条地図)のXMLを読み込み、筆(区画)を地番付きで表示します。公共座標系のみ表示できます(任意座標系のファイルは緯度経度の基準が無いため読み込めません)。地番ラベルは読込直後からドラッグで移動できます。
- 区画をクリックで一覧に追加:地図上の区画をクリックすると一覧に追加され、SIMAと同じように色や地番ラベルを編集できます。再クリックや「全解除」で一覧から外れますが、編集内容(色・求積・点間距離・ラベル位置など)は地図に残ります(各行の「×」で完全に削除)。
- 選択中の表示:選んだ区画ごとに 地番・結線・着色・点間距離・求積(面積) をオン/オフできます(着色・求積・点間距離は既定オフ)。
- SIMA出力:一覧に表示した区画は、ヘッダーの「選択点をSIMA出力」で地番・各筆界点の座標をSIMA(画地)として書き出せます。
③ 住所検索タブ
住所を入力して検索すると地図を移動します。検索履歴も残ります。表示されたマーカーはドラッグで位置を微調整できます。
④ クリック情報タブ
地図上を Shift + クリックすると、その地点の緯度・経度・標高・縮尺係数・平面直角座標(X・Y)を表示します。
系(1〜19系)は緯度経度から自動判定のため、行政界での区割りではありません。県境などでは系が違う場合があると思いますので、プルダウンで系を変更してください。各値はコピーボタンで取得できます。
クリック情報を取得した状態で「この場所のストリートビューを開く」をクリックすると、ストリートビューが別tabで起動します。当然ですが敷地内にクリック情報を取得してもストリートビューは正常に起動しません。道路のクリック情報を取得してください。
GNSS測量計画のために、GNSSPlanningのリンクを貼っています。クリック情報で取得した緯度経度(右のボタンでコピー出来ます)を貼りつけ、使用してください。
クリック情報のマークとは別に、お馴染みの赤いピンを設置することが出来ます。目印にお使いください。
⑤ 測定・注記タブ
地図上のミニツールバー:通常モード以外に切り替えると、地図の右下に〔モード名|↶取り消し|↷やり直し|🧲スナップ|📏距離表示|✓確定|✕終了〕の小さなバーが出ます。サイドバーを「◀」で畳んだままでも作図・取り消し・終了ができます(印刷や画像・PDFの書き出しには写りません)。
右側の編集パネル(区画の管理)は、見出しの「×」で閉じられます。閉じると画面右端に「◀ 区画」のタブが出るので、そこからいつでも開き直せます。「📌」でピン留めすると、測定・注記など他のタブへ移動してもパネルが開いたままになります(ピン留めは次回起動時も維持されます)。
基本は左クリックで決定・右クリックで解除です。通常モード以外を選んでいるときに右クリックすると通常モードに戻ります。線・円・図形は近くの基準点にスナップし、各要素はクリックで編集・ドラッグで移動、Ctrl+Z/Ctrl+Y の取り消し・やり直しに対応します。
Esc キーでも戻れます。押すたびに「①開いている編集ポップアップ→②範囲選択→③描きかけの図形→④モードそのもの」の順に1段ずつ解除します。今どのモードかは画面下のステータスバーに緑のチップで表示され、チップをクリックしても通常モードに戻れます(サイドバーを畳んでいても分かります)。取り消し・スナップ・操作の説明はタブ上部に固定表示されるので、下までスクロールしても隠れません。
- 通常モード:選択ツール。Shift+クリックでクリック情報を取得。Ctrlを押しながらドラッグで範囲選択→まとめて移動・削除もできます。
- 2点間距離:2点をクリックして距離を一時表示(保存されません)。
- 求積:左クリックで多角形を作り(右クリックで前点解除)、ダブルクリック又は Enter で確定して面積(m²・坪)を表示します。「図形を残す」をONにすると多角形が保存され、面積ラベルはドラッグで移動・単独で削除できます。
- 線を引く:上部の「種類」で3種から選べます。
- 単線分:2点で直線。点間距離の表示ON/OFF、数字の大きさ・背景色・「背景なし」を設定できます。
- 2点四角形:対角2点で四角形。塗りつぶし(半透明)のON/OFFと塗り色を選べます。
- 連続線:クリックで点を繋ぎ、ダブルクリック/Enterで確定(右クリックで前点解除)。「閉じる(多角形にする)」で多角形化+塗りつぶし、各辺に距離も表示できます。
線の種類(実線/点線/一点鎖線/矢印)・太さ・色、端点(クリック点)の表示ON/OFFも選べます。
- 円を描く:スタイル欄の「種類」で 円/楕円(対角2点)/楕円(3点・角度つき) を選べます。塗りつぶし(半透明)のON/OFFはどれでも可能です。
- 円:中心→円周の2点で描きます。半径を入力し「半径で円を描く」をONにすると、クリックした場所にその半径の円を1クリックで描けます(半径は自分で消すまで残ります)。
- 楕円(対角2点):対角となる2点をクリックすると、その2点を対角とする長方形に内接する楕円を描きます(傾きなし)。中心は2点の中点です。
- 楕円(3点・角度つき):1点目→2点目で長軸(向きと長さ)を決め、3点目で膨らみを決めます。長軸の中点が楕円の中心になり、3点目の中心からの距離が短半径です。3点目は長軸のどちら側をクリックしても同じ形になります。
楕円は「長径 ○○ m / 短径 ○○ m」のラベルが付きます。形は平面直角座標の上で計算しているので、地上の実寸として正しく、拡大縮小しても崩れません。描いたあとにクリックすれば、円と同じように線種・太さ・色・塗りを変更できます。
中心に出る点は「中心点を表示」のチェックで消せます(円・楕円の両方。描く前でも、描いたあとに図形をクリックしてでも切り替えられます)。
- 消しゴム:表示中の線・円・図形・文章・ラベル(SIMA/XML/地番図の地番等)をクリックするだけで削除。基準点や点(ドット)は消えません。
- 文章を追加:入力欄に文章を入れるとカーソル位置にプレビュー表示され、クリックで配置(続けて配置可)。Enterキーで改行でき、複数行の文章をそのまま配置できます(入力欄は右下をドラッグして広げられます)。文字サイズ・色・背景色、「背景なし」(透明)を選べます。地図上の文章をクリックすれば、改行を含めて編集できます。
- シェイプを追加:丸・三角・四角・ダイヤ・バツなどの図形を配置(大きさ・枠色・塗りつぶし)。
- 座標登録:地図クリック又は座標値(緯度経度/平面直角座標)の入力で新しい点を追加。登録点は「基準点」タブの「🗑 点削除」で点自体を削除できます(「リスト」は一覧から外すだけ)。SIMA出力の対象にできます。
配置済みの線・円・四角形・連続線・円などはクリックするとポップアップが開き、種類・太さ・色・塗りつぶしを後から変更できます。各種スタイルは「プリセット」として保存・呼び出しでき、最後に使った設定は次回起動時にも復元されます。「🧲 スナップ」「📏 線の距離表示」はボタンで一括ON/OFFできます。
保存・読込(💾)
名前を付けて保存:作業内容(読み込んだ点・注記・スタイル・表示中の地番図など)を1つのファイルにして保存/復元できます。別の端末・ブラウザでも開け、共有もできます(対応ブラウザでは保存先も選べます)。
ファイルを開く/上書き保存:「📂 ファイルを開く」で既存ファイルを読み込むと、開いているファイル名がヘッダーとダイアログに表示され、「⤓ 上書き保存」でそのファイルへ上書きできます(Chrome/Edgeでは同じファイルに直接上書き)。
クラウド(Googleドライブ/Dropbox等)にも同時保存:保存先を①ローカルと②クラウドの2か所まで指定でき、保存のたびに同じJSONが両方に書かれます(Ctrl+S の上書き保存も同様)。
準備:Googleドライブ デスクトップ版(または Dropbox・OneDrive のアプリ)をインストールすると、クラウドが G:\マイドライブ\… のような普通のフォルダとして見えるようになります。②の「フォルダを指定」でその中の業務フォルダを選ぶだけです。アプリがGoogle等に直接ログインするわけではないので、認証の期限切れや再ログインはありません。同期アプリがクラウドへ上げてくれます。
「保存時に両方へ書き出す」のチェックを外せば、一時的にローカルだけに保存できます。クラウド側だけ失敗したときは警告が出ますが、ローカルに保存できていれば作業はそのまま続けられます(未保存の●も消えます)。
※この機能はPCのChrome/Edge専用です(フォルダ指定に対応しないブラウザ・スマホ版では欄自体が出ません)。同期の完了はGoogleドライブ/Dropbox側のアイコンでご確認ください。
前回の続きから:起動直後、前に開いていたプロジェクトがあると画面上部に「↺ 前回のプロジェクトを開く:〔ファイル名〕」が1本出ます。クリックすればそのまま再開でき、不要なら「×」で閉じられます(Chrome/Edgeではファイル選択なしで直接開きます)。
ヘッダーのファイル名と Ctrl+S:ヘッダーには、ファイルを開いているときと保存していない変更があるときだけ表示が出ます(何もしていない起動直後は出ません)。開いていればファイル名、変更があれば先頭に「●」が付いて琥珀色になります(未保存のファイルなら「● 無題」)。クリックすると保存・読込が開きます。Ctrl+S でそのまま上書き保存でき(ファイル未指定のときは保存・読込ダイアログが開きます)、保存すると●が消えて結果が画面右上に数秒表示されます。
閉じるときの確認:未保存の変更があるときだけ、タブを閉じる・再読み込みしようとするとブラウザの確認ダイアログが出て引き止めます(保存済みなら何も出ません)。このアプリは自動保存をしません——作業内容がファイルに書き込まれるのは、「⤓ 上書き保存」「💾 名前を付けて保存」「📸 スナップショット」Ctrl+S を実行したときだけです。※ダイアログの文言はブラウザが決めるため、アプリ側からは変えられません。
保存・読込ダイアログは📁 ファイル/📸 スナップショット/🎨 プリセットの3つのタブに分かれています。
スナップショット(📸タブ):このパソコンのこのブラウザ内に日時・サムネイル付きで瞬時に保存します(最大10件)。手軽ですが、同じ端末・同じブラウザでのみ開けます。キャッシュのクリアやアプリ更新で消えることがあるので、共有・長期保存はファイル方式を使ってください。
スタイルプリセットのバックアップ(🎨タブ):各ツールで保存したプリセット(線・円・文章・シェイプ・SIMA一括編集・印刷設定・全体スタイル)は、この端末のブラウザに自動保存されています。キャッシュ削除やパソコンの入れ替えに備えて、全プリセットを1つのファイルに書き出し/読み込みできます。作業データ(プロジェクト)とは別のファイルで、読み込むと今のプリセットに統合されます(同名は上書き・他はそのまま残ります)。
1つのファイルに複数の図面(図面タブ帯)
1つの現場ファイルの中に、「3級基準点測量図」「4級基準点測量図」のように名前を付けた図面を何枚でも持てます。ヘッダーのすぐ下に図面タブ帯が出るので、タブをクリックすれば一瞬で切り替わります(ダブルクリックで名前の変更)。
図面ごとに変わるもの:距離線・求積・角度などの計測、文章、シェイプ、表示範囲(位置とズーム)、地図の種類(淡色地図・標準地図・OpenStreetMap・航空写真)、印刷設定(用紙・向き・タイトル・日付・作成者)、SIMA出力の選択、そして表示のON/OFF(基準点の種別/SIMAの地番・点名・点・結線・点間距離・着色・求積/登記所地図XMLの表示・地番/地番図の表示・地番・地目・地積)。さらに一覧の 👁 で消した個々のデータ(SIMAは区画ごと・登記所地図と地番図は大字ごと)も図面ごとに切り替わります。
全図面で共通のもの:読み込んだ基準点・座標登録点・SIMA区画・登記所地図XML・地番図(Shape)と、それぞれの全体スタイル。現場のデータは1組だけ持つので、点を1つ足せば全図面に反映され、地番図が何万筆あっても図面を増やしてファイルが膨らむことはありません。切り替えも速いままです。共通なのはデータそのもので、どれを見せるか(表示・非表示)は図面ごとです。
図面によって出すデータを変える:たとえば「図面1では登記所地図と地番図を重ねて確認し、図面2はきれいな測量図にしたいので両方消す」ということができます。まるごと消すなら基準点一覧タブの SIMA/登記所地図XML/地番図 のチェックを外します。一部だけ消すなら、データ読込タブの一覧にある 👁 を押します(SIMAは区画ごと、登記所地図・地番図は大字ごと)。どちらも今開いている図面だけに効くので、別の図面へ切り替えれば元のまま残っています。※あとから追加した大字・区画は、これまでどおり全部の図面に表示されます。要らない図面で 👁 を押して消してください。
ボタン:+ 追加=表示設定・表示範囲・用紙を今の図面から引き継ぎ、作図だけまっさらな図面を作ります/⧉ 複製=今の図面をそのまま写します/✎ 名前/🗑=この図面を削除(現場のデータは残ります)。
切り替えるときに今の図面は自動で取り込まれるので、切り替え前に保存する必要はありません。全部の図面をまとめて1つのファイルにするので、保存は最後に一度で足ります。なお取り消し(Undo)の履歴は図面をまたぎません。
ご注意:図面を切り替えても内容が残るのは、アプリが一時的に覚えているだけです。自動保存はしていないので、ファイルに保存しないままブラウザを閉じる・再読み込みすると消えます。未保存の変更があるとヘッダーに「● 📄 ファイル名」が琥珀色で出るので、これが出ていたら Ctrl+S か「💾 保存・読込」で保存してください。うっかり閉じようとしたときはブラウザが確認ダイアログを出して止めます(下記)。なおタブを切り替えただけでは「変更あり」になりません(見に行くだけで中身は変わらないため)。
従来の1図面のファイルもそのまま開けます(「図面1」1枚として扱われます)。逆に、複数図面のファイルをモバイル版など図面に未対応の版で開くとその時開いていた図面が表示され、他の図面は保存し直しても残ります。
印刷・書き出し(🖨)
「🖨 印刷・書き出し」で印刷プレビューを開きます。地図をドラッグ・スクロールして範囲を合わせ、用紙サイズ(A4/A3/A2/A1)・向き・図枠・方位マーク・タイトル・日付・作成者・縮尺・クリック情報を設定できます。
プレビュー内のボタンで、印刷するほか、同じ構図をPNG/JPEG/PDFのファイルとして書き出せます(印刷とはボタンが分かれています)。
SIMA出力
一覧で選択中の点を、SIMA形式(.sim)で書き出します。座標登録した点も対象にできます。点名・座標値(X・Y)・標高が出力されます。
文字コードは Shift-JIS(SIMAの慣例)で書き出すため、CADソフトでも文字化けせずに読み込めます。
先頭のヘッダー行に平面直角座標系(例:[第8系])を記載します。選んだ点が複数の系にまたがる場合は警告を表示します(X・Yは各点の元の系の値で書き出されます)。
ヒント
- 起動直後は地図だけ。必要な基準点をチェックで表示してください。
- ズームアウト時は点がまとまって(クラスタ)表示されます。ズームインで個別表示になります。
- 全国配信の街区基準点・土地活用推進調査・都市部官民基準点は、縮小した状態でも市区町村ごとにまとめた概況(おおよその点数)が表示されます。まとめ表示をクリックするとその範囲へ拡大し、個別の点に切り替わります。まとめ表示は青=街区/白いリング=土地活用/マゼンタ+金枠=都市部官民で見分けられます。
- サイドバーは中央の「◀」で隠せます(印刷時は自動で最適化)。
- Ctrl+C、Ctrl+Y が機能します。機能しないなと思ったら通常モードにしてやってみてください。
地番図(Shape形式)は市区町村ごとに列名やファイル構成がバラバラで、そのままでは読み込みにくいのが実情です。このビューアは「どの列が地番か・字コードか」を利用者ご自身に選んでもらう方式(列マッピング)にすることで、様々な自治体の地番図を読めるようにしています。ここでは実例(富士市=1つのShape+字名CSV、磐田市=複数レイヤ)で、読み込みの流れを順に説明します。
🔒 個人情報について:地番図のdbfには所有者の氏名・住所・電話などが含まれることがありますが、このビューアは区画・地番・地目・地積・字(大字)だけを読み込み、個人情報は一切読み込みません/表示しません/保存しません。列を選ぶときに出るサンプル表も一時的な確認用で、地図表示や保存には含まれません。個人情報を含むデータは、この端末内(ローカル)での利用に留めてください。
準備するファイル
- 地番図は .shp / .shx / .dbf の3点セットが必要です(この3つが揃っていれば読めます。.prj や .txt 等は無くても構いません)。
- フォルダごと読み込むのが簡単です(関連ファイルがまとめて渡ります)。字名(大字名)は、別のCSV表や、別レイヤ(大字ポリゴン)、地番データ内の名前列から取り込めます。
1「データ読込」タブ →「Shape(地番図)」で読み込む
サイドバーの「データ読込」タブを開き、上部サブタブの「Shape(地番図)」を選びます。「📁 地番図フォルダを読込」でフォルダごと、または「ファイル選択」で .shp/.shx/.dbf を直接選びます。
「データ読込」タブ →「Shape(地番図)」→「地番図フォルダを読込」。
2読み込む列を指定する(ここが一番大事)
読み込むと「読み込む列を指定してください」という列マッピング画面が出ます。先頭数件のサンプル値が表示されるので、値を見ながら「地番の列」「字(大字)コードの列」を選びます(アプリが推測して「← 地番?」「← 字コード?」の目印を付けます)。地目・地積は無ければ「(なし)」でOKです。
地番が「本番」と「枝番」に分かれているとき(例:焼津市):自治体によっては「100番1」の地番が 本番=100、枝番=1 と別々の列に入っています。1つの列だけを選ぶと枝番が落ちて「100」になってしまうので、「つなげる列」で枝番の列にチェックを入れてください。チェックした列が並び順のまま地番の後ろにつながります(枝番・枝1・枝2 のような列名は自動でチェックが入ります)。「つなぎ方」で 100-1-2/100の1の2/100番1の2 の3通りから選べます。なお、地番の列にすでに「704-2」のように枝番まで入っているとき(例:藤枝市の 表示文字列)は、つなげると「704-2-2」と二重になるため自動ではチェックが入りません。実際にどう読めるかは下の「📋 この設定で読むと」で確定前に確認できます。
例①:富士市(1つのShape+字名CSV)
地番=TIBAN、字コード=AZACD を選びます。字名は別ファイル「名称字.csv」にあるので、「字名の取得元」を「CSVファイルから読む」にしてCSVを選び、コードの列=字CD/名前の列=字名を指定します。所有者列(OWNERCD 等)はサンプルが「***」でマスクされ、読み込まれません。
富士市:地番=TIBAN/字コード=AZACD、字名は名称字.csv から。個人情報列(OWNERCD)はマスク表示。
例②:磐田市(複数レイヤの地番図)
地番ポリゴン(tochi_poly)と大字ポリゴン(ooaza_poly)が分かれているタイプです。アプリは筆数が最多のレイヤを地番データと判断します。地番=TXTCD、字コード=AZACD を選び、「字名の取得元」は「別レイヤの大字名を使う」を選べば、大字名レイヤから字名を取り込みます。
例③:焼津市(地番が本番+枝番に分かれている)
「地番図_ポリゴン」を読み込みます。地番=本番、字コード=大字コード、字名の取得元=「この地番データの列から」で 大字名称 を選びます。「つなげる列」は 枝番・枝1・枝2・枝3 に自動でチェックが入るので、そのままで「277-3」「30-15-2-ホ」のように枝番まで表示されます。
例④:藤枝市(地番が1列で完成/大字名は別レイヤ)
フォルダに 筆界・地番・大字界 の3つのShapeが入っています。面データは筆界(区画)と大字界(大字の外形)で、アプリは筆数が最多の筆界を地番データと判断します(地番 は点データなので使いません)。地番=表示文字列、字コード=大字コード、字名の取得元=「別レイヤの大字名を使う」を選ぶと、大字界の 大字名称 から大字名が付きます。表示文字列 はすでに「704-2」の形なので、「つなげる列」はどれもチェックしません(チェックすると「704-2-2」と枝番が二重になります)。
磐田市:地番=TXTCD/字コード=AZACD、字名は「別レイヤの大字名を使う」。
「地番図の名前」欄に分かりやすい名前(例:富士市)を入れておくと、複数自治体を切り替えるときに便利です。最後に「この設定で読み込む」を押します。
3座標系(系)を選ぶ
地番図には座標系情報(.prj)が無いことが多いため、平面直角座標系(系)を手動で指定します。静岡県(富士市・磐田市)は「第8系」です。系が違うと地図上の位置がずれるので、地域に合った系を選んでください(あとから変更もできます)。
座標系(系)を選び、下の「大字(町名)」プルダウンで大字を選びます。複数自治体を読み込んだ場合は「地番図(自治体)を選択」で切り替えられます。
4大字を選んで「+表示追加」
「大字(町名)」プルダウンから見たい大字を選び、「+表示追加」で地図に重ねます。大字が多い自治体では、上の絞り込み欄に大字名の一部を入力すると候補が絞れます(例:「富士見」と入力→該当だけに絞り込み)。
絞り込み欄に「富士見」と入力すると「該当 5 件 / 全 191 件」のように候補が絞られます。
5地図に表示・一覧で管理
追加した大字は地図に地番付きで表示され、下の一覧に並びます。👁で表示/非表示、×で一覧から除外できます。地図上の区画をクリックすると選択され、まとめて表示切替や色などのスタイル変更ができます。表示項目(地番・地目・地積)のチェックで表示を切り替えられます。
追加した大字(富士見町一丁目 543筆・緑ケ丘 330筆)が一覧に表示された状態。
覚えておくと便利なこと
- このPCに記憶:一度読み込んだ地番図は、この端末のブラウザ内(IndexedDB)に記憶され、次回からは選ぶだけで使えます(サーバーには送信されません/個人情報は保存しません)。「💾 このPCのブラウザに記憶した地番図」から呼び出し・削除できます。
- 複数自治体:富士市・磐田市など複数を読み込み、「地番図(自治体)を選択」で切り替えて重ねられます。
- 大量筆でも軽快:数万〜数十万筆でも、選んだ大字ぶんだけを描画し、表示範囲・密度に応じてラベルを間引くので軽快に動きます。
- 読取り専用:地番図はあくまで背景・参照用の読取り専用表示です。編集はできませんが、測定・注記や求積などのツールは重ねて使えます。
- 保存:表示した大字はプロジェクト保存(JSON)に含まれ、Shape本体が無くても復元できます。